トイプードルの心臓病

トイプードルに多い疾患ではないが、心臓病の主な疾患です。
片手で子犬をお腹から持ち上げると、人差し指を心臓にあてると鼓動が感じられます。
この時に、不規則な鼓動や動きが、おかしいことが分かることもあります。
問診後に聴診器で心臓の鼓動、動きを診察してもらうと雑音があると診断されることがあります。
ここで慌てることなく心電図をとり、正確な診断をしてもらうことが大切です。
雑音があっても正常の範囲内なのか、外なのかは主治医の主観により左右されることがあります。
また、トイプードルが動揺していたり、興奮していたりして状況により変わる可能性があるためです。


  心臓病                          
トイプードルの心臓図僧帽弁閉鎖不全症(心臓弁膜症)            
心臓病の中で一番発症率が高い。症状は咳、運動を嫌がり散歩してる最中の途中で座り込こむ・食欲不振、失神など
原因は心臓のなかにあって、血液の逆流を防ぐ働きをする弁が変形し閉じない。
心筋症                              
症状は咳、腹部の拡張、呼吸困難、失神。                                    原因は心臓を構成の筋肉である心筋に異常で、血液を送る心臓の働きが低下。
心房中隔欠損症                      
症状は生後6ヶ月くらいから、呼吸困難や咳があるが気づきにくい。       
原因は中隔と呼ばれる左右の心房を隔てるための組織が、胎児期や出生後に十分に発達せずに孔が閉じない。                                 
ファロー四徴症                         
症状は運動時の呼吸困難、チアノーゼ、疲れやすい。
原因は、肺動脈狭窄症、心房中欠損症、大動脈の騎乗、右心室肥大の4つの異常でおこる  
動脈管開存症                          
症状は元気が無く発育が悪い                    
原因は閉じるはずの動脈管が開いたままになるため、血液の流れが異常をきたしおこる病気            
                                                                                                            

トイプードルの血液病

トイプードルの血液に関する主な病気をまとめてみました。

高脂血症
症状は血液中の中性脂肪やコレステロールが異常に増加。特に症状はないが肥満の場合は注意。
原因は運動不足による肥満、糖尿病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などのホルモン異常

血小板減少症
症状は、小さな内出血、目や鼻の粘膜、皮膚に出血痕、吐血、血便、血尿、鼻血などが止まらない
自分自身の血小板に抗体をつくり、その抗体によって、自分自身の血小板を破壊してしまうことが原因                                                            

溶血性貧血
症状は、目や歯茎が白い。食欲不振、吐き気、息切れなどで運動を嫌う無症状がみられる。       
ウイルス、細菌やワクチン、抗生剤の影響により免疫システムが、自分の赤血球を攻撃し、破壊されておこる貧血。                                  

リンパ肉腫     
症状は、股の付根、顎の下、脇の下、膝の後のリンパが腫れる。           
原因は体の免疫を担うリンパ球ががん化する悪性リンパ腫で免疫力も低下し、肺炎や膀胱炎など、様々な感染症にかかりやすくなる。


トイプードルに限らず、年齢とともに体重が増加するため高脂血症に注意しダイエットドッグフードに切り替える。