近年のブリーダーの状況

犬のブリーダーは、近年は減少傾向にあるようです。2006年6月1日の動物愛護管理法に伴い、ブリーダーは登録制になり不良ブリーダーは認可がでなくなりました。認可基準については都道府県、市町村により異なるため実態は判りません。
犬のブリーダーに、抑制がかかったのは確かなことです。


犬の繁殖ブリーダーについて

推測するとダックスフンド、チワワ、トイプードル、ヨークシャーテリア、ポメラニアン、パピヨン、シーズーなどの犬種が上位を占めダックスフンドの登録数が激減。
人気が落ちた要因の他に、近年において犬の販売価格が下落し、ダックスフンドのブリーダーが減少した。
このように、犬種の人気に左右されることなく、ブリーダーのポリシーを持って一定の犬種を繁殖していくのが、本来のブリーダーがいます。
人気がなくなったから、犬の繁殖を止めるのがブリーダーでしょうか?

ブリーダーが目指す繁殖

犬のブリーダーの資格は、「ペット販売士」 「アニマルブリーダー」「愛玩動物飼養管理士」などといった民間資格を取得する方法がありますが、最も重要に感じるのは人格、品格です。
子犬の顔を覚えず目印(リボン)等に頼り飼育しているブリーダーも多々あります。
多数を繁殖して覚える気がないのか、一頭々を見ていないのかブリーダーとしては疑問を感じます。
同じ顔のように見えて犬にはそれぞれ違い個性もあります。
ジュンナパークは、リボンで目印をつけることはありません。
すべて子犬は容姿、特徴を記憶しています。
1頭々覚えることで、状態の管理が徹底できるのです。
一言に「愛情」といっても様々です。まずは1頭々の犬の顔、個性や状態を見ることから始めます。
それがないと、ブリーダーが愛情を持って育てているとは言えません。
商品においても、生産、管理、販売があるように犬の繁殖、販売のみで管理ができていないのは犬のブリーダーとしての資格がないと感じます。

トイプードルのブリーティング

トイプードルのブリーティングは、根気と年月がかかります。
子犬の頃から育てて、最初のヒートは12ヶ月〜16ヶ月の期間がかかります。
理想のトイプードルを求めて質のいい子を残し、父親を選び改良を重ねていきます。
厳選した1頭の子を残し、質のいい子を誕生し育て上げるまでに4年〜6年を要します。
理想のトイプードルを求めて、欠点を補い質の向上を追い続けるブリーティングは、職人芸に近いものがあり根気と忍耐が必要とされます。
ただ販売するだけがブリーダーではありません。
トイプードルの質の向上と探求心を忘れないのが、本来のブリーダーであり、その精神を忘れて利益を求めるのはブリーダーの精神に反しています。
コストを無視して、理想のトイプードルの子を完成させることがブリーダーの探求であり、夢の行き着く先なのかもしれません。

ブリーダーになりたい方へ

「犬のブリーダーになりたい」と相談メールをいただくことがありますが、ブリーダーになるには
準備期間として最短で2年〜3年を要します。
まずブリーダーになるには、繁殖犬の選別、購入、設備などが必要であり、知識、経験も不可欠です。ブリーダーになる意欲があっても物理的に設備が必要であり費用が発生します。
治療費、消耗品、ドッグフードなどランニングコストも発生します。
しかもブリーダーは犬の出産、飼育、清掃等で時間に縛られて自由な時間がないことが現状です。
犬のブリーダーになるためには、意欲、知識、経験、資金、責任感がすべて備えた選ばれた人でなければなりません。
たかがブリーダー、されどブリーダーなのです。
現状をご理解いただき、決意を新たに優秀なブリーダーを目指してください。